― 兼業行政書士として、現場で痛感してきたこと ―

行政書士として法律を学び、
同時に賃貸不動産の管理現場にも長く関わってきました。

その中で何度も感じてきたのが、
「法律どおりにやっているのに、なぜかうまくいかない」
という違和感です。

これは珍しい話ではありません。
むしろ、賃貸の現場では日常茶飯事です。


法律は正しい。でも、それだけでは足りない

賃貸借契約書を見れば、
「こう書いてあるから、こうできる」
という結論はすぐに出ます。

ただ、現場ではその一歩先が問題になります。

  • 本当にその対応でトラブルは収まるのか
  • 相手は納得するのか
  • 管理業務は止まらないか

法律は“正解”を示してくれますが、
着地の仕方”までは教えてくれません。


現場で多い「ズレ」の具体例

家賃値上げの話

法律上、条件が整えば家賃の増額請求は可能です。

でも実務では、

  • 通知の出し方
  • タイミング
  • 管理会社との連携

ここを間違えると、
「正しい主張」が「面倒なトラブル」に変わります。

現場では、

値上げが通るかどうか
よりも
値上げ後も安定して住んでもらえるか
の方が重要だったりします。


原状回復の請求

契約書に書いてある。
でも請求すると揉める。

このケース、本当に多いです。

理由はシンプルで、
入居者は契約書より「体感」を基準に判断するから。

「普通に使っていただけなのに」
という感覚を無視すると、話はこじれます。


兼業だから見える“現実的な落としどころ”

現場を知っていると、
「この主張は通るけど、今やるべきじゃない」
という判断ができるようになります。

行政書士としての役割は、

  • 強く主張すること
    ではなく、
  • 問題を大きくしないこと

法律を振りかざすより、
うまく使う方が、結果的に全員が助かることが多いです。


書類は「戦うため」より「揉めないため」に使う

兼業でやっていて強く思うのは、
書類の本当の価値は

✔ 訴訟になったとき
ではなく
✔ 訴訟にならないため

にある、ということ。

通知文一つ、文言一つで
その後の展開は大きく変わります。


まとめ|机上と現場の間に立つのが兼業行政書士

法律だけを見ていると、
現場が見えなくなります。

現場だけを見ていると、
法的リスクを見落とします。

その間に立って、
「現実的に、無理なく、トラブルを防ぐ」
これが、兼業行政書士としての私のスタンスです。

札幌市厚別区を拠点に、
賃貸不動産の現場感覚を踏まえた法務サポートを行っています。

「これ、法律的にはどうなの?」
だけでなく、
「現場的に、どう進めるのが一番マシか?」

そんな相談こそ、お気軽にどうぞ。

行政書士 加藤 昌史事務所