【札幌市】共有名義の不動産は危険?相続前に知っておきたい7つのポイント

札幌市で不動産の相続をご検討中の方へ。共有名義のメリット・デメリット、相続時に起こりやすいトラブル、回避方法を不動産管理歴20年以上の行政書士が分かりやすく解説します。

「平等に分けたい」が、将来のトラブルにつながることがあります

親が亡くなり、自宅や土地、アパートなどを相続するとき、

「兄弟で平等に相続したいから共有名義にしよう」

という話になることがあります。

一見すると公平な方法に思えますが、共有名義は将来的なトラブルの原因になることが少なくありません。

実際に、不動産に関する相続相談では、「共有名義にしたことで売却も活用もできなくなった」というケースも見受けられます。

この記事では、共有名義のメリットとデメリット、注意点、トラブルを防ぐ方法について解説します。

共有名義とは?

共有名義とは、一つの不動産を複数人で所有することです。

例えば、

長男 2分の1
長女 2分の1

というように、それぞれが持分を所有します。

持分割合は法定相続分だけでなく、遺産分割協議によって決めることもできます。

共有名義のメリット

① 公平感がある

相続人全員が権利を持つため、「一人だけが取得した」という不公平感を抑えられる場合があります。

② 財産を手放さずに済む

売却せずに所有を続けられるため、将来的に活用する選択肢を残せます。

③ 思い出のある実家を残せる

家族の思い出が詰まった実家を残したいという希望を実現しやすい場合があります。

共有名義のデメリット

① 売却には共有者全員の同意が必要

不動産全体を売却するには、原則として共有者全員の同意が必要です。

一人でも反対すれば、売却が進まないことがあります。

② 大規模修繕でも意見が分かれる

屋根や外壁の修繕などで多額の費用が必要になると、

修繕したい人
費用を負担したくない人

で意見が対立することがあります。

③ 相続を重ねるほど権利関係が複雑になる

共有者が亡くなると、その持分がさらに相続されます。

例えば兄弟2人で共有していた不動産が、それぞれの子どもに相続されると、共有者が4人、6人、8人と増えていくことがあります。

その結果、将来売却や活用をしたくても、全員の意思をまとめることが非常に難しくなります。

④ 管理費や固定資産税の負担でもめる

共有名義では、固定資産税や修繕費、除雪費などの維持費を誰がどの割合で負担するのかが問題になることがあります。

最初にルールを決めていないと、後々トラブルになるケースが少なくありません。

⑤ 空き家になった場合の管理責任

誰も住まなくなった家でも、所有者には管理責任があります。

札幌市では、

除雪
落雪対策
庭木の管理
建物の点検

なども必要です。

「兄がやると思っていた」「弟がやると思っていた」という状態では、管理が行き届かず、近隣トラブルに発展する可能性もあります。

共有名義を避ける方法

遺言書を作成する

誰が不動産を取得するのかを明確にしておくことで、共有名義を避けやすくなります。

必要に応じて、他の相続人には預貯金など別の財産を相続してもらう方法も考えられます。

売却して現金で分ける

不動産を売却し、その代金を相続人で分ける方法です。

公平性を保ちやすく、将来的な管理負担も軽減できます。

一人が取得し、代償金を支払う

一人が不動産を取得し、他の相続人へ代償金を支払う「代償分割」という方法もあります。

収益不動産や自宅の相続では、実務上よく利用される方法です。

行政書士からのアドバイス

私は不動産管理業界で20年以上、マンションやビルの管理に携わってきました。

その経験から感じるのは、「共有名義は公平に見えても、将来の管理や売却を難しくすることがある」ということです。

ご家族の関係や不動産の利用予定を踏まえ、遺言書や遺産分割協議で適切な方法を選ぶことが、円満な相続につながります。

よくある質問
Q. 共有名義でも自分の持分だけ売却できますか?

法律上は可能ですが、買い手が見つきにくいことが多く、価格も低くなる傾向があります。

Q. 共有名義の家を賃貸に出すことはできますか?

契約内容によっては共有者全員の同意が必要になる場合があります。事前に十分な話し合いを行うことが大切です。

Q. 相続前に共有名義を避ける方法はありますか?

遺言書を作成して不動産の承継者を明確にしておくことが有効です。また、家族で事前に話し合いを行うことも重要です。

まとめ

共有名義は、一見すると公平な相続方法ですが、売却や管理、修繕、将来の相続などで多くの課題が生じる可能性があります。

不動産の利用予定やご家族の状況を踏まえ、共有名義以外の方法も含めて検討することが、将来のトラブル防止につながります。

札幌市で相続・遺言・不動産のご相談なら

行政書士 加藤昌史事務所では、相続・遺言書作成・遺産分割協議書の作成など、不動産相続に関するご相談を承っています。

私は不動産・ビル管理業界で20年以上、賃貸マンションやオフィスビルの管理に携わってきました。その経験を活かし、法律だけでなく、不動産の管理・活用まで見据えたご提案を行っています。

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