札幌市で相続した空き家を放置すると、固定資産税や建物の老朽化、近隣トラブルなどさまざまなリスクがあります。不動産管理歴20年以上の行政書士が、空き家対策と相続手続きのポイントを分かりやすく解説します。
「誰も住まないから、そのままで大丈夫」は危険です
親から実家を相続したものの、
今は住む予定がない
売るかどうか決められない
遠方に住んでいて管理できない
という理由で、空き家をそのままにしてしまうケースは少なくありません。
しかし、空き家を放置すると、建物の劣化だけでなく、思わぬ費用負担や近隣トラブルにつながることがあります。
特に札幌市では、冬の積雪や凍結など地域特有の事情もあるため、早めの対応が重要です。
リスク① 建物の老朽化が急速に進む
人が住まなくなった建物は、想像以上の速さで劣化します。
例えば、
雨漏り
給排水設備の故障
カビの発生
床や柱の腐食
外壁のひび割れ
などが起こることがあります。
建物は「使わないほど傷む」といわれており、定期的な換気や点検が欠かせません。
リスク② 固定資産税などの維持費がかかる
空き家であっても、所有している限り維持費は発生します。
主な費用は次のとおりです。
固定資産税
都市計画税(対象地域)
火災保険料
除雪費用
草刈り・庭木の手入れ
修繕費
毎年数十万円の負担になることもあります。
リスク③ 札幌市ならではの積雪・凍結リスク
札幌市では、冬季の管理も重要です。
例えば、
屋根からの落雪
雪庇(せっぴ)の落下
凍結による水道管破裂
除雪不足による事故
などが発生すると、所有者が損害賠償責任を負う可能性があります。
遠方に住んでいる場合は、管理会社や空き家管理サービスの利用も検討しましょう。
リスク④ 防犯・近隣トラブル
空き家は、
不法侵入
不法投棄
放火
害虫・害獣の発生
などのリスクがあります。
また、庭木や雑草が伸びることで近隣住民とのトラブルに発展することもあります。
空き家であっても、所有者には適切な管理責任があります。
リスク⑤ 売却しにくくなる
建物の状態が悪くなると、
修繕費が高額になる
購入希望者が減る
売却価格が下がる
といった影響が出ることがあります。
「もう少し様子を見よう」と考えていた結果、資産価値が下がってしまうケースも少なくありません。
空き家にしないための4つの対策
① 早めに相続登記を行う
相続登記は義務化されています。
登記を済ませることで、その後の売却や賃貸などの手続きを円滑に進められます。
② 家族で今後の方針を話し合う
次のような点を整理しましょう。
売却する
賃貸に出す
家族が住む
空き家として管理する
方針が決まっていれば、無駄な維持費を抑えられます。
③ 定期的な管理を行う
最低でも月に一度は、
換気
郵便物の確認
通水
外回りの点検
を行うことをおすすめします。
遠方に住んでいる場合は、管理サービスの利用も有効です。
④ 専門家へ相談する
相続した不動産は、
売却
賃貸
相続税
名義変更
遺産分割
など、さまざまな問題が関係します。
行政書士だけでなく、弁護士・司法書士・税理士・不動産会社などと連携して対応することで、安心して手続きを進められます。
行政書士に相談するメリット
行政書士は、
相続人調査
戸籍収集
遺産分割協議書の作成
遺言書作成支援
関係士業との連携
などをサポートします。
また、不動産管理の経験がある行政書士であれば、法律面だけでなく「相続後の管理・活用」という実務的な視点からもアドバイスが可能です。
よくある質問
Q. 空き家は何年放置すると危険ですか?
期間ではなく、管理状況が重要です。数か月でも換気や点検をしないと、湿気や設備の劣化が進むことがあります。
Q. 遠方に住んでいて管理できません。
空き家管理サービスや不動産管理会社への委託を検討するとよいでしょう。
Q. 売却するか賃貸に出すか決められません。
建物の状態や立地、将来の利用予定などを踏まえて判断することが大切です。専門家へ相談することで、それぞれのメリット・デメリットを比較しやすくなります。
まとめ
相続した空き家を放置すると、建物の老朽化や維持費の負担、近隣トラブルなど、さまざまなリスクが生じます。
札幌市では積雪や寒冷地特有の管理も必要となるため、「そのうち考えよう」と先送りにせず、早めに方向性を決めることが重要です。
札幌市で空き家・相続のご相談なら
行政書士 加藤昌史事務所では、札幌市を中心に相続・遺言・空き家に関するご相談を承っています。
私は不動産・ビル管理業界で20年以上にわたり、建物の維持管理や賃貸管理に携わってきました。その経験を活かし、法律だけではなく、相続後の管理や活用まで見据えた実践的なサポートをご提供しています。
初回相談は30分無料です。お気軽にお問い合わせください。